デパートの福袋の口が無理矢理開けられ破られ そして売り場から消え去るころ

年末の何日までに年賀状を出そう!と誰が最初に決めたんだろ?多分どこかの郵便局の一職員が考え出したんだろうな。元旦の朝に各家庭に配達されるようにと、それは斬新でナイスアイディアだと思ったに違いない。ただの配達人の都合もあるのかもしれない。私はそれにまるで反発するように  毎年絶対新年が明けてからじゃないと書かない。年始に書くのが本来だと思っているから。だから私はお正月になってからゆっくりと筆を持つ。1日~3日まではだいたい部屋にこもってひたすら書き続けている。友人ひとりひとりの懐かしい顔を思い浮かべながら、住所、宛て名と丁寧に書いていく。日頃ご無沙汰してしまった人にも、しょっちゅう逢える人にも。 

墨を磨り、顔彩や水彩絵の具を使ったりして その年によってデザインは色々。それを考える時間が好きだし大切な時間。のんびり凝って書き過ぎると七草の日ぐらいまでコツコツ書いている。これじゃあ松の内に着く筈もない。最近はこうしてパソコンもいじれるようになったので印刷も利用する。イラストレーターやラベルマイティのソフトを使ってデザインと手書き文字を合体させて少し楽な道を選んでしまっている。2年前までは百通以上あっても徹底して手書きを貫いていたのに。

今年は金色の顔彩を筆につけてみた。画像はその試し書き。温かい炬燵から抜け出して、今パソコンの前で 2006年初の、ブログ更新中。

…という訳で 私からの年賀の挨拶葉書はまだまだ届かないので この場をお借りして、全国に散らばる 私の友人知人 お世話になった方々!今しばらくのお待ちを~。お節料理やお雑煮に飽きた頃、世間からお正月の雰囲気が薄れ、各地のデパートの福袋の口が無理矢理開けられ 破られ そして売り場から消え去る頃、ポストにひ~っそりと一通 私の文字が届くと思います。

平成18年1月1日。その日に届く賀状はとても嬉しいのは確かで、朝一番でウキウキと階下のポストに向かっていた私でした。

 

それでも、年内には書かない出さない派の私です。

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