たぶん これは秋の詩だろう。
中村雨紅の童謡。夕焼け小焼け。
なぜか今日私が何度も口ずさんでいた歌。
幼い子供たちは、日が暮れたら迷わず帰る家がある。
寄り道してたって、友だちとケンカしたって、遅くなって親に叱られたって、日が暮れたら 帰る場所がある。
私は小さい頃から自由奔放に生きてきた気がする、ィェ 自由奔放に育てられた。 ‥かといって、放任主義の、子供に無関心な親では全くなく、愛情もいっぱい受けて育った。人並みの常識も教育されたし、躾もされたと思っている。
ただ、どこかで常に自由人なのだろう。世間の物差しで測ったら 随分計り知れぬ人間らしいことぐらいは自分でも気づいてる。
母親の生き方を否定していた 若い頃の数年もあった。でも今は その母が大好きだ。そしてその母と同じような道を辿っている。この躰に流れているのは紛れもなく 母の血だ。
もう一度だけ遇いたい。母に。まだお父ちゃんと喧嘩ばっかりしてるんだろうな。
今日は、もう亡くなってしまった両親のことばかり想い出した日だった。
わたしも、もう帰ろう…。