毎週金曜日、京都に行ってる。片道約5時間 往復10時間かけて、車で。
11月のある日、インターネットで興味を持った作家の個展に行った。作品を観た瞬間から そのモノクロームの世界に私は魅せられてしまった。 自分に無いものをこの人は溢れるほど持っていた。
私はいったい何年「書」をやってきたんだろ。何を見てきたんだろう。なにを勉強していたんだろうか?そんな問いかけの連続だった。 少し遅すぎる、と思った。後悔など一度だってしたことのない私が。
もっと早くこの出逢いがあったら…と思ったが、出遭わなかった怖ろしさを考えたら あの小春日和の日、京都に向かってよかったんだ。
一歩前へ進まなかったら何も変わらなかった。変えようとも しなかった。
『 歩々清風起 』 この言葉も思い出した。
一歩前へ足を進めると 新しい清々しい風が吹いてくる。立ち止まっていたんじゃ なぁんにも変わらないよ!ってな意味。